- 作成期間:約3ヶ月
- 使用言語:HTML,SCSS,JS,WP
- 担当範囲:企画〜コーディング
1.制作経緯
「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の卒業制作として作成しました。
架空の歯科医の設定から練り、コンテンツ内容も検討の上作成をしました。
次項から制作時に考えた、架空の歯科医の設定やサイト作成の上で検討したことを記載します。
2.仮想の歯科医院の設定
2-1. うみがめ歯科医院について
・歯科医院名は「うみがめ歯科医」
・東京都江戸川区の歯科医院
2-2. うみがめ歯科医院の強み
・幅広い治療に対応可能で特に矯正歯科に強い
・働く人にも通いやすい営業時間帯
・お子さん連れに優しい設備
2-3.院長について
亀野宗栄(52)
・患者思いで優しく、何が患者さんにとって最適であるかを常に考えている。
・診療時は丁寧な説明を心がけており、患者さんに納得いただいた上で治療することを大切にしている。
2-4.サイト作成の目的
・新規の患者さんに対し、当院への理解を深めていただき受診に繋げたい。
・HPが古いので、スマホやタブレットでも快適に閲覧できるようにしたい。
・お知らせを掲載、更新できるようにしたい。
3.想定したターゲット層
3-1.ターゲットの全体像
江戸川区の住民の特徴や歯科医の受診目的を調査し、以下の要素を持つターゲットをペルソナに設定しました。(詳細なデータは補足の項を参照ください。)
・年齢層が30〜50代
・単独世代および子供のいる家族世帯
・受診目的が虫歯治療、歯ならびの治療
・職業が会社員
3-2.ペルソナA(子供のいる世帯)
佐藤真裕子(35)
・一之江駅から約徒歩15分のマンション在住
・現在時短勤務中で長男(10歳)と次男(4歳) を持つ母親
・長男の虫歯を機に新しい歯科医を探している
・長男は歯並びが良くないので、矯正も視野 に入れている
3-3.ペルソナB(単身者)
斎藤隆史(50)
・一之江駅から約徒歩5分のマンション在住
・システム系の仕事をしている。
・最近引っ越し、健康診断で虫歯で引っ掛かったため、歯科医を探している
・歯の黄ばみも気になるので幅広く見てもらえるところが良いと考えている。
4.サイト構成図
4-1.流入経路と求める情報の考察
流入経路と流入元別に求めていると思われる情報を整理しました。
・検索・GoogleMapから流入
→歯科医の特徴、意図した治療が受けられるか等
・口コミサイト
→歯科医の雰囲気、院長の考え等
※ターゲット層となるユーザは予め地名である程度絞った上で検索をすると考えました。
(例:「一之江 歯科」で検索等)
5.サイトのコンセプト
5-1.サイトのコンセプト
・清潔感、信頼感を与えるデザインにする
・海のモチーフ入れる
→青をメインカラーに使う。
・硬い印象になりすぎないよう、ウミガメのいる海のような柔らかい青緑もサブカラーとして用いる
6.補足設定、補足情報など
6-1. うみがめ歯科医院について
・「患者さんに寄り添い、なんでも安心して相談いただける地域のかかりつけ医」を目指している
・対応可能な治療は、一般歯科・小児歯科・歯磨き指導、審美歯科、矯正歯科、ホワイトニング、口腔外科(親知らず抜歯等)、インプラント
・歯科医院の名前の由来は、歯科ということで緊張してしまう方も多いが、「うみがめのお医者さん」と少しでも親しみを持って欲しい、かめのようにゆったりとリラックスしてきて欲しいという想いから命名した。
・診療日は以下のとおり
月〜水、金:10:00~13:00/15:00~20:00
土 :10:00~13:00/15:00~18:00 休診日 :木、日、祝
6-2.院長について
・子供好きで、小さい頃から通ってくれている子の成長が見れると嬉しい。
・趣味は水族館廻り、読書、ドライブ
・海の生き物が好きで、小物をよく買う。
・治療時は歯を極力削らない治療を心がけている。
・東京医科歯科大学 卒業、東京医科歯科大学医学部附属病院入局。
その後、うみがめ歯科医 開院・院長就任
6-3.江戸川区の住民の特徴
年齢別人口分布、および世帯数の分布より、年齢層を30〜50代、単独世代および子供のいる家族世帯をターゲットすることが効果的であると考えました。
6-4.受診目的に関する調査
歯科医の受診要因等について調べたところ、以下のことが分かりました。
・最後に受けた歯科治療のなかで最も高い割合は「むし歯の治療」である。
・「定期受診者」の職業割合は、会社員が比較的高い割合である。
・最後に受けた治療が「歯ならびやかみあわせの治療」等の場合は「定期受診者」である確率が高い。
売り上げ向上を考えると、定期受診者の獲得が望ましいと考えると、上記の調査結果から「虫歯治療」、「歯ならびやかみあわせの治療」を目的とし、職業としては、会社員としたペルソナが適していると考えました。
参考
『口腔衛生学会雑誌 Web調査による定期歯科受診の要因 :受診者と歯科医院の特性』
歯科医院への定期健診はどのような人が受けているのか─受診の健康格差:8020推進財団「一般地域住民を対象とした歯・口腔の健康に関する調査研究」
6-5.ペルソナについて
佐藤真裕子(35)
・長男、次男共に恐がりなので、優しいお医者さんを希望している。
・自身も歯並びは若干気になってはいるので長男が受診するならついでにと考えている。
・治療時は歯を極力削らない治療を心がけている。
・仕事と育児に追われ気味で忙しい。
斎藤隆史(50)
・趣味は珈琲。豆選びから、焙煎まで自分で行う。
・最近コーヒーの飲み過ぎなのか加齢か、歯の黄ばみが気になる。
・効率的に物事を進めたい性格で、歯科医も要件に合わせ調べることが面倒なので、幅広く総合的に見てもらえるところが良いと考えている。
6-6.予約機能実装の検討
結果的にWordpress上で予約を管理する仕組みの導入はせず、サイトからメールで日程調整を行える方針としました。
当初、ペルソナが会社員であるため、電話予約の場合、歯科医の営業時間内に電話をかける必要があり予約へのハードルが高いと考えました。そのため、電話以外の予約方法を導入が効果的と考え、予約情報自体をWordPress上で管理し、Web上で予約が完結するような仕組みのを導入を検討しました。
しかし、実際の病院業務では「誰が幾らの治療を受けたか」を健康保険組合や自治体へ報告する必要があり、誰がいつ受診したかは既に管理されているということが分かりました。
そのため、WordPress上で予約を管理してしまうと、患者の予約状況が二重管理となってしまうことが考えられました。そのため、今回のサイト作成では、お問い合わせページ内でから予約のメールを飛ばす仕組みのみ導入しました。